キャラ弁とある日のこと

今日は朝から曇り空、夕方から雨が降ってきました。


私の好きな料理研究家、みきママさん。
彼女のブログはほぼ毎日チェックしています。


3人のお子さんのお母さんでもあって、栄養を考えた毎日の食事メニューをアップしたり、
お子さんとの日常を面白可笑しく発信しているブログです。


彼女のブログでよく見かける言葉で好きなのが、晩御飯を作る前の


それでは晩御飯、一気に行ってみよ~!!


です。
この掛け声とともに、ほんとうにたくさんのお料理を短時間で一気に作ってしまうのです。
その様子がとても気持ちよくて、私は元気をもらっています。


幼稚園児の娘さんのキャラ弁も毎日アップしていて、娘さんからダメ出しされたりOKがでたりと、毎日娘さんの反応が面白いです。
もうすぐ卒園で、お弁当作り終了までカウントダウンが始まったということです。



私は息子にキャラ弁というものを作ったことがありません。
もしキャラ弁を作って持たせたら、息子は困ってしまうんだろうなぁと思う出来事があったからです。


息子が幼稚園児のときのはなしです。
当時住んでいた家の近くに小さなパン屋さんがありました。
とても美味しいパン屋さんで、よく買っていました。
子供向けにアンパンマン顔をしたあんぱんとメロンパンナちゃん顔のメロンパンも売っていました。


息子はアンパンマンが大好だから喜んでくれるだろうと思い、幼稚園に行っているあいだにアンパンマンあんぱんを買いました。
おやつにそのあんぱんを出すと、お腹が空いてないと言って食べてくれませんでした。
わーっ!と言って喜んで食べてくれると思っていた私は、少々がっかりしました。


その後もメロンパンナちゃんのメロンパンを買ってみたり、アンパンマンのあんぱんを買ってみたりしましたが、何度おやつに出しても息子は食べてくれませんでした。


ある日、私が少し怒り気味に、せっかく買ってきているのにどうして食べてくれないの?
と言うと、怒り口調の私が怖かったのか、その日は少しずつアンパンマンあんぱんを食べ始めました。
でもよく見ると、うつむいて肩を震わせて声を出さずに泣きながら食べているのです。


驚いて、どうしたの???
と聞くと、


小さな声で、アンパンマンが可哀想、と言うのです。


あぁぁぁ~、そういうことだったのね。
私はこのとき初めて息子の気持ちに気付きました。
大好きなアンパンマンを食べてしまうなんて、可哀想で息子にはできなかったんですね。


そうだったんだ、もう食べなくていいよ、ごめんね、と私が声をかけると、
息子はやっと声を出してワンワン泣きました。


私がおやつに出すたびに、息子は食べるなんて可哀想でできないとう気持ちだったのでしょう。
でも私にはそのことを言い出せなくて、小さいながらにいろいろと考えていたのだろうと思います。
そんな息子の気持ちも知らず、ただ、好きだから喜ぶだろうという考えで買い続けていた自分が情けなかったです。


そんなわけで、その日以来、キャラクターの顔をしたパンやお菓子などを買うことはなくなり、キャラ弁もつくる機会がなくなったのでした。